TPP・国会決議破棄?
- 2015年09月29日
合意が先送りされていた「TPP交渉」がいよいよ再開されました。
まさしく今回の交渉が山場であることは明らかであり、日本も農産品を含めた数々の妥協を決断しなければならない事態へと追い込まれています。
とりわけ農産品は国会決議が政府によって蔑ろにされ、コメ、豚、牛、乳製品を中心に輸入枠の拡大、関税の引き下げが、当初考えられていた条件闘争の枠を大幅に超えたものとなり、農業者の中でも大きな影響を被る北海道の農業者にとって今回の妥協は、本道農業者の多くを廃業へと追い込むものとなるでしょう。
自民党・公明党および政府によって裏切られたことを関係者は肝に銘じなければなりません。
これまで日本の農業者は、何度、政府・自民党に騙されたことでしょう。
その度に、補助金や補償金という「ニンジン」を目の前にぶら下げられ、「やはり頼りになるのは政権与党だ」と言われてきましたが、日本農業の根本を破壊してきたのは誰なのか直視すべきではないでしょうか。
国会決議を破棄し、農業者の思いを裏切り続けた政府与党にこれからも票で媚びし続けるとすれば、それは米国に媚びする日本の姿と重なるものと思います。