TPP復帰?
- 2018年01月30日
トランプがTPPに復帰することを検討するとダボス会議で表明しました。
トランプは、去年の1月に就任しての最初の仕事が「TPPから永久離脱する」という大統領令に署名したことです。
大統領選挙の公約でもある「ラストベルト=錆びた工業地帯」を復活させることは、米国の代名詞でもある自動車産業を復活させることであると豪語し、日本の自動車産業に圧力をかけるためにTPP離脱し、自動車部品に圧力をかけるためにメキシコが加盟するNAFTAを見直すと言っていました。
そう言うことで日本やメキシコが屈服するだろうと思っていたのでしょう。
しかし、日本は米国抜きでTPPを推進し、メキシコは米国の要求を受け入れずと、全くの想定外に置かれてしまったということでしょう。
いわば、「参った」と言うことなんだろうと思います。強気が大失敗、思いもよらず置き去りにされたと言うことになりますし、環太平洋なかんずくアジアにおいては中国の台頭が顕著であり、その地位の低下は大きなものとなることにやっと気がついたというところでしょうか。
さて、日本を含むTPP11諸国、NAFTA(カナダ・メキシコ)も傲慢な米国トランプに一矢報いるためにも、安易な妥協をするべきではないと思います。