TPP本当の影響は?
- 2016年03月09日
今日の本会議での一般質問、質問者はTPPの北海道への影響についての質問で、「国の試算をそのまま当てはめただけでは、北海道のより詳細な影響額が分からない。コメの影響額がゼロというのも懐疑的であり、安い農産物が輸入されると消費者も国産品を購入しなくなる。そうなれば道産農産物への影響も大きくなる。他県では独自の試算を行っている所もあり、北海道でも第三者による独自試算を行うべきである。」との質問内容です。 すでに、この主旨の質問は私の代表質問でも行いましたが、知事は北海道独自の試算は行わないと同じ答弁をしています。
今回の質問は、道の恣意的な試算ではなく、第三者の視点での試算を求めましたが、知事はきっぱりと「道独自の試算は行わない。」と改めて断言しました。
なぜ、独自試算をしないことにこだわるのでしょうか。
農家の皆さんも、「今回の道の試算はそのまま受け入れられない」と疑問を持っている方が多く、TPPの影響がどれほどになるのかまったく想像できないことに悩んでいます。
道は、さきに国が出したTPP影響試算をそのまま当てはめただけの試算を発表しましたが、これだけきっぱりと「独自試算はしない」と言い切る背景には、何かあるのではと疑いたくなってきます。
実は、改めて独自試算を行えば、今までの試算を越えてしまうほどの影響が明らかになることを危惧しているのでは、いや、道は既に独自の試算をしていますが、その数字は発表できない数字となってしまい、道民や道内農家からTPPに対する反発が出るのではと恐れているのではないでしょうか。
知事があまり頑なになってしまうと、逆に私たちはTPPに関わる影響の本当の真実が透けて見えるような気がします。