視察2日目
- 2014年01月21日
今日は、視察2日目で、まずは鹿児島駅近くのホテルから約1時間近くバスに揺られ、鹿児島市喜入人倉町にある「鹿児島市観光農業公園グリーンファーム」に行き、新しい体験型農業を市民に提供している施設を視察しました。
約41haの敷地に「交流と体験のフィールド」をコンセプトに、<育てる:農業体験、楽しむ:自然体験、味わう:調理体験、学ぶ:環境学種>を実践する施設で、平成24年11月にオープン、今年2年目で、利用者は初年度21万人、2年目の今年は25万人となっています。このような大規模な農業への理解と体験の場は、農業大国の北海道にも必要なものかも知れません。
その施設内にあるレストランでの昼食は、「豊祭(ほぜ)蕎麦」。
今まで食べたことのない「蕎麦」でした。
この地は米を作っていましたが、台風などの災害が続き、米の栽培をあきらめて蕎麦の栽培を進め、神に捧げる物は米ではなく蕎麦となったそうです。
そして、錦江湾で捕れる鯖も神に捧げるということで、この捧げる物を合わせた蕎麦は、みそ味のだしに鯖を焼いた具を乗せた「豊祭(ほぜ)蕎麦」です。
みそ味の蕎麦は、有りそうで無かった物。
ラーメンもみそ味、うどんもみそ煮込みが有りますが、そう考えると蕎麦のみそ味があっても問題は無いように思いますし、実際食べたら結構いけていました。今回の収穫です。 昼食後は、「JR九州 観光特急:指宿たまてばこ号(略称いぶたま号)」に乗車、車両は2両編成の内2号車は席がカウンター式となっており錦江湾を見ながらという仕掛けになっています。
玉手箱の煙、車内ガイド、観光客が写す写真には運転手の帽子と日付ボード等々、サービスは至れり尽くせり、究極は車窓の途中にある菜の花畑でたくさんの方が「いぶたま号」にむかって手を振ってくれたこと。
特別なことではなく、この「いぶたま号」の風景だそうです。意気込みが違うと感じました。というよりも観光客に感動を与える演出はみごとなものでした。
熊本市に着き、熊本城のそばに建設された、熊本城の全てをプレゼンする「桜の馬場 城彩苑」を視察、新しいタイプの施設でCGを屈指した映像や体験ゾーンも多く、付帯施設には、九州の物産が個別の店舗として配置されており、施設全てに観光客が気軽に立ち寄り、そして体験しながら楽しめる工夫が随所に施されている施設でした。
九州は、観光客の心を掴むのが非常に上手で、北海道にとっては大きなライバルになるという印象を受けました。